電気工情報学科では、
エネルギー技術
再生可能エネルギーを利用し、
省エネルギーを実現し、地球環境を守る
エレクトロニクス技術
暮らしを安全に、豊かにする
コンピュータ技術
パソコンだけでなく、
自動車や、暮らしや、産業のあらゆる場所に使われている
電気情報工学基礎
技術を理解するための基礎的な理論
を勉強します。
電気情報工学科の科目を紹介します。
電気は,わずか3本の電線(電柱を見上げてください!)を使って数百キロメートルの遠方まで瞬時に届けられます(島根原子力発電所が止まっていますから、三隅の火力発電所、三刀屋の水力発電所と、出雲や安来などの風力発電所と、お家の上の太陽電池以外の電気は、県外からやってきます)。
モータは電気エネルギーを動力に変換します。電灯は光に変換します。電子レンジは熱に変換します。ネットワークは電気信号を伝えます。電気エネルギーは運動や光や熱へ変換しても,有害物質は出しません。騒音もありません。これらのすべてがエネルギー技術です。
電気機器(4年生)電力変換工学(5年生)
難しそうな授業の名前ですね。ミニ四駆やプラモデルの中のモータや、洗濯機や掃除機の中のモータや、電気自動車のモータは、電気を動力に変えています。この授業では、モーターと発電機の仕組み、パワーエレクトロニクスと呼ばれるモータを回すための技術(電力変換回路と呼びます)を勉強します。
送配電工学(4年生)
電気をつくる発電方法、電気を発電所から人々へ送る送電技術についてを勉強します。
電力を送電する技術は,日本が世界でもっとも進んでいます。電気を様々な場所に送る技術は,電気エネルギーを利用するため重要です。
エレクトロニクス技術
信号やデータを伝えたり利用したりする技術がエレクトロニクスです。半導体(トランジスタやIC)を使ってテレビや電話などの情報通信やコンピュータやネットワークなどのITを支える技術がエレクトロニクスです。エレクトロニクスとは電子(エレクトロン)からできた言葉です。
電子工学(3年生)
エレクトロニクスを支える半導体を勉強します。原子の中の電子の振る舞いが半導体の動きを決めます!
LEDが光るのも、半導体の中を電子が動くからです!
電子回路(4年生)
小さな電気信号を大きくする(増幅すると言います)方法を学びます。 オペアンプICやトランジスタなどの半導体素子の使い方、いろいろな回路方式を勉強して、どうやって回路を設計するかをトレーニングします。
計測工学(5年生)
いろいろなモノの長さや重さを計る計測技術は,エレクトロニクス技術と共に高度化・高精度化してきました。エレクトロニクスに関する計測の基礎を勉強します。
半導体工学(5年生)
コンピュータやスマホの基板に使われている半導体の作り方や使い方を学びます。半導体は,どうやって電気を流したり止めたりするのか、電気を使ってなぜ計算できるのかを勉強します。
エレクトリックマテリアル(5年生)
プリント基板の上には,半導体以外にもいろいろな部品が使われています。これらの部品の特長や欠点といった特性を勉強します。たとえばコイルには磁石が使われています。釘は磁石にくっつきますが,十円玉は磁石につきません。どちらも電気は流れるのになぜでしょう?
現代のエレクトロニクス装置や製品には小さなコンピュータが組み込まれています(組み込み技術と呼ばれます)。そして小さなコンピュータは大きなネットワークとつながって働いています。エレクトロニクス装置を動かすコンピュータ技術とコンピュータを動かすプログラムやネットワークを勉強します。
基礎ディジタル回路(3年生)
ディジタル回路は,コンピュ-タを構成する基本的な回路です。授業では,基本となるゲ-ト回路の動きを学び、メモリやCPU(コンピュータの頭脳)の基本となる回路を勉強します。
基礎コンピュータ工学(3年生)
コンピュータは,CPUやメモリーなどから構成されています。コンピュータのハードウエアを勉強します。
基礎プログラミング・プログラミング(1・3~5年生)
電気情報工学に限らず、コンピュータ・プログラミングはエンジニアに必須のスキルです。プログラミングではC言語などを学び、マイコンデバイスのいろいろな装置への組み込み方を勉強します。
制御工学(5年生)
機械や装置は制御(コントロール)しなければ性能を発揮できません。洗濯機も水を入れてかき回して脱水する順番(シーケンスと呼びます)に制御されています。制御工学概論では、うまくコントロールするにはどうすれば良いかを勉強します。
情報通信工学(5年生)
情報を伝えるには電気信号を電波や光に載せて遠くに送ります。このとき,たくさんの人が同時に情報を伝え,さらに遠くまで伝えようとする場合はいろいろな工夫が必要です。
どうやって送ってると思いますか?
電気現象の基礎となる電気磁気学と電気回路を基礎から勉強します。学年が上がるにつれて電子回路や電力工学、エネルギー変換工学など、いろいろな科目の基礎となります。
基礎電気磁気学(2年生・3年生)
磁石と磁石の間に働く力,電流による磁力,磁石の間に流れる電流に働く力,磁石間を電線が動くと電圧が発生する現象などの基礎を学びます。
電気磁気学(2年生・3年生)
電気の現象を数学を用いて理解します。電気の現象は,電流が流れると磁界ができたり,磁界が時間的に変化すると電界ができたりします。こうした電気の現象を,目に見えない線(電気力線,磁力線)として考え、計算します。
基礎電気回路(2年生・3年生)
「電気」が,電気の通り道である「電気回路」の中でどのように動いているのかを勉強します。電気工学の基本となる科目です。
電気回路(4年生)
基礎電気回路で勉強した知識をもとに,電気信号が時間的にどのように変化するか(過渡(かと)現象と呼びます)を勉強します。電気回路は、電力工学や情報通信工学などの専門科目を理解するための基本となります。