電気は,わずか3本の電線を使って数千キロメートルの遠方まで瞬時に届きます。電波も電気エネルギーの一つです。電気エネルギーはモーターを使って動力に変換できます。熱や光にも変換できます。運動,熱,光へ変換する過程で,有害物質の排出や騒音もありません。自然エネルギーである太陽光や風で電気を作ることもできます。
☆4年生☆
☆電気機器工学1,2
電気エネルギーを動力に変えるモーター(電動機)は,子供のおもちゃから産業用機械まで幅広く使われています。また,私たちが家庭で使用しているコンセントには,100V(または200V)の交流電力が送電線を使って届いており,電力会社が発電機を用いてつくった電気を多くの家庭が使用しています。この授業では,3年生までに学んだ電気磁気学と電気回路の知識をもとに,モーターと発電機のしくみについて学びます。
☆エネルギー発生工学
電気をつくる発電方法を勉強します。電気エネルギーは人々の生活に不可欠です。現在,電気エネルギーのほとんどは,水力・火力・原子力発電で作られています。太陽光や風力発電などの割合も今後増えてきます。これからは環境問題も含めて、いろいろな発電方法を理解することが大切です。
☆エネルギー伝送工学
電気を発電所から人々へ送る,送電技術について説明します。電力を送電する技術は,日本が最も進んでいます。電気を様々な場所に送る技術は,電気エネルギーを利用するため重要です。様々な,送電方法の原理や送電設備を理解します。
☆5年生☆
☆電力変換工学
電気エネルギーを使うためには,効率よく,精度よく,コントロールしなければなりません。私たちが家庭で使っている冷蔵庫,洗濯機,電子レンジ,エアコン,液晶テレビ,パソコン,携帯ゲーム機など,どれも全てコンセントを電源として使用できるのは,それぞれに見合う電力状態に変える電力変換回路を内蔵しているからです。この授業では,パワーエレクトロニクスとよばれる電力変換回路技術について学びます。
☆高電圧工学
電圧が高くなると現れてくる放電現象のような高電圧現象や,それらに関連した技術を説明します。特に放電現象は,電子やイオンの振る舞いを理解する上で重要です。高電圧の応用は様々な分野で行われています。