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2015年4月、電気情報工学科がスタートしました

先輩からのメッセージ(加藤さん)

 

加藤 龍也 さんkato

(2005年3月電気工学科卒業、2007年3月専攻科電子情報システム工学専攻修了)

㈱NTTファシリティーズ勤務

松江高専在学中は諸先生方を始め、多くの方々に大変お世話になりました。私の高専在学中および、社会人の経験を拙い文章ではありますが紹介させていただきます。
・在学中の勉強について

→高専へ入学をしたならば、まず目指すのは卒業です。卒業をするためには単位を取得する必要がありますが、単位の取り方/勉強の方法についても一度じっくりと考えてみる機会を作った方が良いと思います。例えば中間/期末テスト前の勉強の場合、60点が基準になるかと思われますが現在の理解度により単位取得のために「どの程度勉強を行うのか」「どのような計画で勉強を行うか」といった計画立案および進行具合をタスク管理など、自己管理が重要となってきます。場当たり的な対応を行っていてはいけません。

・部活動について

→高専時代は勉強もさることながら部活(ソフトテニス)を頑張り、キャプテンを2度(高体連・全体)させていただきました。ここで得た経験は社会で非常に役立っており、もしかしたら学業よりも役立っているかもしれません。

同じことを継続して行うこと、キャプテンとしての統率と責任、練習メニューを考えること、体力が向上したこと、人前に出てプレッシャーに晒されながら試合を行うことなど思い出が数多くありますが、今となれば歓喜と挫折を数多く経験したことが重要だったのかなと思っています。今でも高専大会の最後の試合で、私のミスで負けた試合を覚えているのですが、今では良い思い出となっております。
・就職活動について

→私は本科5年間/専攻科2年間在籍しておりましたが、就職活動時点では今まで学んできた事に拘らず様々な会社の研究・説明会に参加しました。もちろん電気の知識を学んできたというベースはありますが、高専に届く会社の募集要項以外で世間一般はどのような企業があり、企業もどのような人材募集をしているのだろうかを知りたくなり多数の見学会で企業の方と会話した記憶があります。当時苦労しながら自身の強みと方向性を考え就職活動を行い、現在勤務している会社に就職致しました。
・自分の強みと方向性について

高専生活は授業、部活、テスト等イベントが盛りだくさんですが、自分自身を考える機会はあまり少ないと思います。是非、自分の強みとこれからの方向性を考える機会を作ってください。自分の強みを考える作業はとてもパワーがかかり、強み・方向性を考えだしても「考えたことが自分の強みなのか?」「方向性は合っているのか?」と悩むことは多々あります。ただ、自分自身を考えられるのは自分自身しかありませんので、悩みながらも現時点の自分を考えていただきたいです。

幸いにも高専には多数の学生を見てこられ、人生経験豊富な先生方がおられますので、自分なりに考えだした結論を相談してみてはどうでしょうか。こちらはなるべく早めが良いと考えます。
・社会人について

現在の会社へ入社してからは現場保守~設計~企画~営業(電力・建築)~SE(プロジェクトチーム)と入社してから様々なポジションを経験しております。仕事の中では高専で学んだことはもちろん、部活で学んだ対話力/コミュニケーション力/統率力/企画力/体力など、学業以外の部分も非常に役に立っております。ですので、学業と並立して是非部活動を行っていただきたいと願っております。

最後となりましたが、皆さんはご家族/高専に関係するみなさん/地域の方々に支えられ学生生活を送ることができています。社会に出ても周りの人の助けが無ければ成り立たないのは変わりありません。

常に感謝の気持ちを忘れず、未来に向かい歩んで頂ければと思います。

先輩からのメッセージ(芝原さん)

shibahara

芝原 貴之 さん

(2005年3月電気工学科卒業、2007年3月専攻科電子情報システム工学専攻修了)

本田技研工業株式会社勤務

私は電気工学科に入学し、専攻科の電子情報システム工学専攻を2007年に卒業しました。現在、本田技研工業熊本製作所の製品組立ラインで新機種の導入やライン立ち上げ等に従事しています。私を育てて頂いた高専・専攻科の恩師の方々への感謝の気持ちと、これから社会に出て活躍する後輩の方々の活躍を期待してメッセージを送らせて頂きます。

 まず、私の経験からお話します。私は学生時代バイクが大好きで、ツーリングからレースまで行っていました。漠然と二輪業界に関われる仕事がしたと思い、さらに自分が乗っていたHonda製品の乗り易さ・品質でHondaが好きになり、本田技研に入りたいと思い始めました。そのために機械を学べる学科に変えたいとも思い始めました。その時先生に言われた事が「電気はどの業界でも必要な知識、電気工学科で継続して学ぶ事で二輪業界でも必要とされる人材になれる」でした。

 そして私は、電気工学科・電子情報システム工学専攻を卒業しました。最終的に本田技研に入ると決めたのはHonda Philosophy(企業理念)です。当時は中身をしっかりと理解は出来ていませんでしたが、この会社で働きたいと思えるものでした。(長くなるので気になる方はhttp://www.honda.co.jp/guide/philosophy/ を見て下さい) 現在の仕事は機械系の知識を必要とする業務が多いのですが、電気の知識は大いに役に立ち、機械のみしか分からない人に比べ大きな武器になっています。

 次に私が伝えたい事をお話しします。

 まず、自分を知ってください。人を喜ばせる事が好き、一つの事に打ち込む事が好き、人と関わる事が得意、全体を見通す事が得意、スポーツが好き、車が好き、音楽が好き、など、人によって様々だと思います。知るためには色々な経験をしないといけません。授業を受けているだけでは不足です。勉強、部活、趣味、委員会活動、ロボコン何でもよいので、始めた事を自分の考えを持って一生懸命やってみて下さい。また、友達とお互いの見え方を話し合ってみるのも面白いかもしれません。会社でも上司、同僚とお互いの得意、不得意、特性を話し合う事は自分を知り、今後を考える上でとても重要です。

 次に働く目的です。自分を知る事ができたら、自分が何をすれば喜べるか、達成感を得られるかがわかります。人を喜ばせたい、自己実現をしたい、社会貢献をしたい、友達と楽しく過ごしたい、家族を養いたい、趣味を楽しむためのお金が欲しい、何でも良いです。会社の中には色々な考えで働いている人がいます。私の周りにも先ほど挙げた全てのタイプの人がいます。自分がやりたい事が仕事になった人は仕事自体が目的で楽しいかもしれません。しかし、それはごく一部の人です。ほとんどの人が仕事の先にあるお金の為にはたらき、好きな事をして、喜びを得ています。その中で、一生懸命頑張る人が仕事の達成感、楽しさを感じその仕事を好きになり、誇りを持てるようになります。ですから、働く目的を持って下さい。

 続いて、会社選びです。自分の事を知って、目的があれば、すぐに会社は選べると思います。この時私が重要だと思っているのは、その会社のPhilosophy(企業理念)です。組織として何を目的として仕事をしているのか、この理念のために働けるかどうかです。自分の入りたい会社に入っても、必ずしもやりたい事ができるとは限りません。また、会社の中で迷う事もあります。その時この理念に誇りを持てる会社であれば、どんな仕事に従事していても目的は達成できます。実際私は本田技研に入って、当初希望していた二輪開発の仕事に就けず、まったく違った汎用製品の生産ラインの仕事に携わっています。しかし、Philosophyを実現するという点では同じで、誇りを持って仕事をしています。Philosophyが無い会社もあるとは思いますが、その時は、社長の言葉、実際に働いている人から企業風土を聞くなど会社を知る努力をして下さい。

 最後に、会社に入ってからの心構えです。エンジニアとして「不可能」の言葉を簡単に使わないでください。「可能にするためにあらゆる可能性を検討する事」が仕事です。「不可能です。できません」と言う人はいます。でもそれば、ほとんどの場合、お金と時間に課題があるだけです。

 また、会社では給料をもらって仕事をしています。どんな目的で会社に入ったとしても、これは変わりません。当たり前のはずなのに、その自覚が無い人がたくさんいます。その給料は会社が提供している「製品やサービスの対価」としてお客様が支払ったお金から出ているのです。そのお金をもらっている事を自覚し、責任を持って仕事に取り組んでください。

 後輩のみなさんの未来に期待しています!