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10年後を目標に!

卒業10年後を目標に努力しよう!

就活で面接に臨んだときにされる質問の最近の流行ですが、

「当社に入社して10年後にどのような仕事をしたいと考えていますか(どのようなエンジニアになっていますか)」

というのがあります。

“そんな先のことなど、わかるはずがない!”と答えたいところですが、その答では終わりです。“そうか、此奴は計画性がない”と不合格です。企業の側も10年後の予測ができる占い師を求めているのではありません。ですから、未来予測をする必用はありません。しかし、未来を思い描くことは必用です。すべての新製品は、それができたときに売れると予測して作られます(残念ながら売れないことも多々あります)。未来を思い描くから新しいことにチャレンジできるのです。日々の生活を流されるだけではなく、未来を思い描ける人物かどうかを問うているのです。

どうでしょうか?レポートの締め切りは明後日だからと、テレビの前でゴロゴロ、あるいはゲームパッドを握りしめていませんか?

未来を思い描くことができるのが知性です。未来は誰にもわかりません。ですが、未来に向かって努力することはできます。不透明な未来だからこそ、目標が必用とされるのです。

さあ、今から、目標に向かって進みましょう。

コミュニケーションが大切です

エンジニアは,コミュニケーションが大切ですpresen1

実験や実習では,電気回路を自分ひとりで作り上げます。しかし,現代社会の課題を解決するシステム(電気回路やコンピュータやネットワークが複雑に絡み合ってきます)を1人の力で作り上げることは,ちょっと無理です。みんなの力(知識や技術)を合わせなければ,課題は解決できません

みんなの力を合わせるには、自分の考えていることを人に伝え(プレゼンテーション),人の意見を聞き,その人が何を考えているのかを正しく理解し、その考えに対して意見やアドバイスを伝える(コミュニケーション)ことが必要になります。

卒業研究では,自分で選んだ研究テーマを,先生の研究室で先輩(専攻科生)や同級生と一緒に研究します。そこでは,指導の先生や研究室の仲間と意見を交わしながら進めます。また,研究室内だけでなく,学内や学外からも意見を聞いたり、研究を発表したりする機会もあります。その中で、自分の考えに独りよがりにならず、良い意見を取り入れ、修正しながら進めることが大切です。

もちろん卒業後の進路も,学科長やアドバイザー(担任)の先生だけでなく,いろいろな人と相談して決めることが失敗しないために重要です。

高専生活の中でも、いろいろな悩み事が出てくると思います。そのようなときにも、友人や先輩や先生や、いろいろな人と相談できれば、良い解決策がきっと見つかります。

部活動やロボコンなどの課外活動、学生会や学外での活動など、積極的に参加してコミュニケーション能力を磨いてください。メールやSNSではなく、直接に会って話をすることがコミュニケーションを磨く第一歩です。

就職活動では、必ず面接を受けます。どこの企業も面接を最重要視しています。これは、エンジニア(に限りませんが)の仕事では人と会って話すことが多く、コミュニケーションが重要であるからです。おそらく君たちが思うことの10倍以上のことを、企業の面接者は見抜きます。教員が“ここが弱いなあ”と思っていたところを、ズバリ指摘されることがしばしばです。

SkypeやFacebookではなく、直接会うだけで、多くの情報を人は発します。わずかな仕草や態度にも、いろいろと表れます。ふだんから人と会い、会話ができ、議論できる(一方的に話すだけではダメです)能力を高めていなければ、いざ面接となったときには間に合いません。

コミュニケーション能力を身につけましょう!

学科長からのアドバイス

1年生の皆さんへ

高専生活が始まりました。長い高専生活ですが、何もしないでいると、何もできない人になってしまいます。日頃の勉強は当たり前。

毎日2時間以上自宅学習をしていますか?数学や物理は電気や情報を理解する上で大切な教科です。何度も問題を解いて、良く理解して下さい。できるつもりでいるから、試験でできないのです。

2年生の皆さんへ

専門科目の学習が始まり、高専生活にも慣れてきたことでしょう。まずは、電気の基礎科目(電気磁気学,電気回路)の理解に努めてください。そして、コミュニケーションを磨いてください。そして、何事にもチャレンジしてください。もちろん、毎日2時間半以上は勉強してください。試験で100点取る必要はありません。80点以上あれば『優』になります。成績は,自分の進路に大きく影響してきます。日々の努力が大切です。

3年生の皆さんへ

高専生活もほぼ半分が過ぎました。そろそろ自分の進路を考えましょう。卒業後にどんな仕事をしたいですか?自分の未来を考えなければ、自分でつかみ取ることはできません。毎日3時間以上は勉強しましょう。再試で点を取れば良い、などと考えているからダメなのです。50点取れば良い、と考えているようなら、4年になったら全滅です。就職をめざす人は、電検三種を目標にしましょう。

4年生の皆さんへ

なんでも良いです。自分のことを語れる人になってください。なんでも良いです。これならできる!と言う得意分野を作って下さい。勉強に限りません。課外活動でもOKです。4年が終わると同時に就活あるいは進学試験が始まります。面接で何を語りますか。自分を売り込めない人が、製品を売り込むことはできません。何も語ることのできない先輩たちは苦労しています。もちろん、毎日4時間以上は勉強しましょう。ゲームとテレビを止めれば、それ以上の暇な時間があるはずです。

5年生の皆さんへ

卒業研究は高専5年間の集大成です.自分で立案・計画して,輝かしい成果を挙げて欲しいと思います.

 

高専5年間を通じて,

(1)       課外活動(クラブ活動など)や学校行事(体育祭,高専祭),学生会・寮生会活動,ロボコン等に積極的に参加して自分をPRできるものを身に付けること.

(2)       会話力(コミュニケ-ション能力)を身に付けること.

(3)       読書や作文により文章作成能力(文章によるコミュニケ-ション能力)を身に付けること.

 

実験レポートについて

電気情報工学科には多くの実験がありますが、その目的は以下のとおりです。
(1) 電気・電子現象,回路,およびコンピュータ操作の基礎的な考え方を理解します。
(2) 計測の技術を習得します。
(3) レポ-トを書くことで記述力や情報収集能力を高めます。
(4) グル-プで実験しますのでコミュニケ-ション能力を向上させます。


レポートについて
(1) 実験が終わったらすぐに,測定した結果を図や表に整理します。
(2) 図や表の結果をもとに,何故そういう結果になったか考えます。
(3) 結果は自分の考えだけでなく,教科書や他の本を調べ論理的にあっているか検証します。
(4) レポートを作成することで,実験で得られた知識を自分のものにします。
(5) レポートの提出は遅れてはいけません。期限厳守です。


もし期限を守れなかったら
レポートを会社に入ってからの仕事と考えてみましょう。

 

レポートを作成するところは「自分の仕事」です。締切が守れないと,それを受けて作業する「次の人」が困ります。次の人は,自分の「同僚」や「上司」です。次の人の仕事も遅れて迷惑をかけてしまいます。最悪の場合,会社の納期が間に合わないことになります。
自分が仕事を終わらせなかったため,会社に損害を出してしまいましたね。その時,次の人の「あなたに対する評価」はどうなるでしょう。何らかの形で挽回できればいいのですが,度重なると信頼をなくしてしまいます。信頼されない人には,仕事は回ってこなくなります。会社からも必用とされなくなってしまうでしょう。仕事における「締切」は,それほどに重要です。

 

期限を守る秘訣は実験が終わったらすぐ書くことです。自分が行ったことを忘れるほど書きづらくなります。すぐ書くことが短い時間で書き上げる秘訣です。

5年生になる前に(4年生以下へ)

5年生に進級する前に(1年生から4年生のみなさんへ)

電気情報工学科 担任・アドバイザー

高専を卒業して就職するために担任・アドバイザーから5つのお願いがあります。

その1:規則正しい生活をしましょう

高専に入学して,遠い距離を通学する人,親元を離れて寮生活を始める人など,これまでの生活環境と比べると,大きな変化があるでしょう。心や体の状態が整っていなければ,何もできません。これまで身近な場所から注意をしてくれた親兄弟がいないのをよいことに,自堕落な生活習慣となっていませんか?

高専の授業は日中にあります。朝からベストな状態で授業に臨めるよう,規則正しい食事,規則正しい睡眠,規則正しい日常学習の習慣を身につけ,自律した学生になりましょう。

その2:計画をたてましょう

高専に入学したら,授業時間の長さ,課題の多さ,内容の難しさに驚くことでしょう。それでも心配することはありません。入学した多くの先輩が,内容を理解し,課題をこなし,長い授業時間にも慣れ,技術者として育ち,社会で活躍しています。

だれもが思います。「時間が足りない」と。無駄遣いしている時間はありませんか? 今行っているその行為は,本当に今しなければならない事ですか? 1日は24時間です。常にこの先を考え,計画を立てて今を行動しましょう。

その3:人の話を聞き,考えましょう

高専生活では,驚くほどいろいろな場所から情報が入ってきます。担任・アドバイザーの先生,各教科担当の先生,教室や廊下にある掲示板,寮生ならば寮の事務室,部活動に所属していれば部活動顧問の先生など,とても覚えきれないかもしれません。

そのすべてを覚える事は容易ではありませんし,必ず忘れます。これらの情報を聞いたら(知ったら),必要な情報か否かを正しく判断し,必要であれば確実に記憶(記録)に留めるようにしましょう。情報を聞く機会は皆さんに平等にあり,記録するだけなら簡単かもしれません。5年生に進級する頃には,情報を正しく判断し,取捨選択できるようになりましょう。

その4:顔をあわせて話をしましょう

高専に入学して,初めてスマートフォン(携帯電話)を手にした皆さんも多いと思います。とても便利な反面,使い方を誤ると人生を狂わせるほど,魅力的な道具です。すでに片時も手放せなくなっている人,いませんか?

考えてみましょう。そもそも,どこにいても会話(コミュニケーション)したいがためにつくられた道具です。あなたが会話したい人はどこにいるのでしょう? どんな人と会話をしているのでしょう? 見ず知らずの人,個性も素性もわからない人との会話に,どれほどの意味があるのでしょう?

今,考えるべきことは目の前にありませんか? 会話すべきクラスメート,先輩や後輩,先生は学校にいます。顔をあわせて話をしましょう。コミュニケーションのための道具がコミュニケーションを断ち切るための道具にならないようにしましょう。

その5:勉強以外で+αを

高専の放課後は,これまでで一番「自由」な感じがする時間でしょう。何を指示されることもなく,何かに追われることもなく,無為な時間だけが過ぎてゆく… で,本当によいのでしょうか。

皆さんは工学の道を志し,松江高専に入学したはずですから,技術者になるための勉強をしっかりとしていることでしょう。では,勉強だけしていれば,本当によいのでしょうか。

皆さんの技術者としての「知性」は学校で定めたカリキュラムによって育ちますが,「個性」は学校で定められたカリキュラム以外によって大きく育ちます。5年生に進級する頃には,どのような場面でも堂々と見せられる「個性」を発揮できるようになりましょう。

 

ありがちな高専生の例を2つ,紹介します。

ケース1:A君の場合

A君は中学時代,○○部に所属していました。高専に入学してからも同じ部活動へ入部して活動しています。高専での勉強は,中学時代のように授業を聞いているだけでは理解できず,部活動の時間が終わった後,食事と風呂に入った後からは,出された宿題をまずは片付け,余裕があるときは授業の復習を板書したノートを手掛かりに行い,授業の予習は教科書を先読みすることで勉強するように心がけました。しかし,復習してもよく分からないところが出てきたり,予習しても,そもそも書いてある言葉の意味がさっぱりだったりで,理解できません。

仕方がないのでクラスメートのB君に,授業で意味の分からなところを相談してみました。ところが,B君もわからない様子。困ったA君は放課後,部活動を休んで「進路学習相談室」に,わからないところの相談に行きました。相談室には専攻科の先輩がいました。先輩は優しく丁寧に教えてくれましたが,それでもわからないところがありました。先輩は「○○先生の所に聞きに行くといいよ」とアドバイスをくれました。A君は○○先生の所に行って,よく分からないところが「少しだけ」わかったような気がしました。

とにかく,部活動と勉強の両立は大変です。A君は少し寝不足で,授業中もつい居眠りしそうになることがありました。さすがにこれではよくないと考え,睡眠時間だけは必ず確保するようにしました。実験の居残りがあったり,進路相談室へわからないところを聞きに行ったりするため,部活動の時間もなかなか取れませんでしたが,同じように部活動の他学科の同級生も休むことがあったため,活動できる範囲で顧問の先生とも相談しながら部活動は続けました。練習を休むこともあったため部活動の公式大会では,レギュラーになれないこともありましたが,部活動の運営を支えるためにできることを進んでやり続けました。

4年生に進級すると,夏休みにインターンシップ(校外実習,職業体験)が実施されることを知りました。A君は3年生の時に学生会活動に興味を持って,4年生では高専祭の実行委員になっていました。高専祭は夏休み明けにあるため,夏休み期間中は大事な準備期間です。それでもインターンシップのために時間を空け,島根県内にあるC社と大阪にあるD社に申し込み,それぞれ5日間ずつの実習に臨みました。どちらの会社も卒業後に勤めたいと考えていた希望の職種だったため,それは楽しい実習でした。明るく一所懸命に実習する姿を見た会社の人も,社会人として大切なことをA君へアドバイスして下さいました。

4年生では部活動の中心メンバーとして,後輩をまとめる立場になっていました。後輩たちは時々部活動を授業や勉強の都合で休むこともありましたが,自分も同じような思いをしていたので,後輩たちにいろいろなアドバイスができました。4年生の授業では後輩に学習指導をする時間がありました。低学年の時に少しだけわかったような気がしていた問題があり,後輩はさっぱりわかっていないようでした。今見ると,なぜわからないんだろうと不思議に思いましたが,昔は自分もわからなかったので,後輩に体験談を話すことができました。

5年生に進級する春休みにアドバイザーの先生と学科長の先生,A君と両親を含めた4者面談がありました。A君はインターンシップでお世話になった島根県内のC社に就職したいと考えていました。高専にも求人が届いたので,採用試験を受けることにしました。A君の学業成績はクラスでも中ほどと特別良いわけではありませんでしたが,エントリーシートに書く自己PRでは,これまで4年間続けてきた部活動でのことや、その時考えたこと,インターンシップでお世話になった時に考えて志望した理由などを懸命に書き,書類を提出しました。筆記試験と面接があり,面接ではインターンシップの時にお世話になった方が面接員として対応されたため,落ち着いて話ができました。

A君は無事志望したC社から内定をもらい,今では来春から始まる社会人生活に向けて,最後の学生生活を楽しんでいます。

ケース2:B君の場合

B君は中学時代,○○部に所属していました。高専に入学してからも同じ部活動へ入部して活動しようと考えていました。ところが,高専での勉強は,中学時代のように授業を聞いているだけでは理解できず,部活動の時間が終わった後,食事と風呂に入った後からは,部活動で疲れているので宿題をすることもままならない状態でした。余裕があるときは授業の復習を教科書を手掛かりに行おうとしましたが,そもそも書いてある言葉の意味が思い出せません。授業のノートも書いたり書かなかったりで,このままではまずいと思い,友達のノートをコピーさせてもらいました。これで一安心したB君は,授業の予習をしようという気は全くおきませんでした。

友達のノートを見てもよく分からなかったので,ノートを書いたクラスメートのA君に質問したところ,A君もやはり分かっていないようで少し安心しました。A君から「進路学習相談室」に行ってみようと言われましたが,部活動があるため断りました。

とにかく,部活動と勉強の両立は大変です。B君は少し寝不足で,授業中もつい居眠りしそうになることがありました。周りを見渡すと,やっぱり皆も眠そうです。さすがにこれではよくないと思いましたが,部活動を終えた後,とても勉強する気にはなりません。仕方がないので,B君は部活動をあきらめ,勉強に専念することにしました。部活動をやめると途端に放課後が暇になりました。最近友達から誘われたカードゲームが面白かったため,放課後は教室で集まってカードゲームをしていましたが,見まわりの先生に叱られては,カードを再々取り上げられていました。最近は部活動で疲れることもないので夜更かしも平気になり,宿題やレポートも夜中にする事が多くなっていました。何とか提出締切にも間に合っていたので,先生から注意されることもありませんでしたが,再レポートが増え,授業中も居眠りすることが多くなっていました。

4年生に何とか進級すると,夏休みにインターンシップ(校外実習,職業体験)が実施されることを知りましたが,B君は4年生から自由にできるアルバイトをしようと考えていました。幸いなことに,インターンシップをしなくても単位は十分足りているため,4年生の夏休みはアルバイトをして,念願の新しいスマートフォンを購入しました。新しいスマートフォンではこれまでできなかったことがいろいろできたため,暇さえあれば触って、興味あるブログや掲示板の書き込みを読み,コメントを書いて楽しんでいました。

5年生に進級する春休みにアドバイザーの先生と学科長の先生,B君と両親を含めた4者面談がありました。B君は漠然と就職した方がいいかなぁと考えていましたが,何となく進学してみてもいいかなぁとも考えていました。いつも書き込んでいる掲示板にも,進路についての悩みを書いてみるものの,いろんな意見が書かれていて考えがまとまりません。

結局よくわからなかったので,ずっと悩んでいましたが,学校に届いた求人票の中から何となく聞いたことのある会社を選んでエントリーすることにしました。会社説明会は既に開かれた後でしたが,選考には影響しませんと書かれていたので安心しました。B君の学業成績はクラスでも中ほどと特別良いわけではありませんでした。エントリーシートに書く自己PRでは特に書けることが見当たらず,困ってしまいました。仕方がないので,一生懸命勉強したこととアルバイトでの経験から学んだことを書き,書類を提出しました。筆記試験と面接があり,面接ではアルバイトの採用面接とは異なり,初めて会う年配の方々を相手に慣れない敬語を使いながらしゃべらねばならず,自分でも何を言っているのかわからなくなりました。

B君は結局不採用となり,今も就職活動を続けています。何度か面接を繰り返すうちに,面接には慣れてきました。次の採用試験では上手くしゃべれそうな気がしています。

 

 

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