教育理念・教育目標

教育理念・教育目標

◎松江工業高等専門学校 教育理念(本科卒業生および専攻科修了生の将来的目標)
  「創造性と実践的技術力を兼ね備えた国際的エンジニア」

学校とは、人間的成長を促す場である。
 「学ぶ」ことは、その成長の核心にあり、生涯持ち続けるべき姿勢である。健全な心身を保ち、自己を向上させようとすることこそ「学ぶ」ことにほかならない。本校は、工学を学ぶ志を持った学生に対し、人間的成長はもとより、創造的な「エンジニア」をめざした教育を行う使命を持つ。
 「創造力」とは、新たな形をつくり上げる力である。ただし、ただ創造的であるだけでは、本校がめざすべき「エンジニア」とはいえない。人工物は、利用者との相互作用によって絶えず進化していく。そのため、エンジニアには、地域あるいは世界中の人々との視点の共有が必要となる。多角的な視点を確保するための教養、他者との対話力、協働するための団結力、協調性が求められるのである。そして、真に創造的であるためには、情報を収集し分析する能力、および、確実な基礎に裏打ちされた技術を駆使し、対象によってさまざまに異なる問題を解決しようとする意欲が不可欠となる。
 さらに、21世紀を生きる人間として、欠いてはならない倫理観がある。すなわち、単に自己や所属する組織の利益にもとづく行動ではなく、時にはそれらに反しても、地球上のあらゆる他者と同じ世界を生きる世界市民としての倫理観がそれである。それは、われわれの後にこの世界を生きるであろう未来の他者への視線を内包するものでもなければならない。その視線は、地球環境への配慮を当然の帰結とする。
 自己を成長させるだけでなく、技術の進化や地域・国際社会、地球環境保全に貢献できる「エンジニア」こそが、われわれの理想である。
 本校における教育は、このような「創造性と実践的技術力を兼ね備えた国際的エンジニア」をめざすものである。

 

◎教育理念に基づいた本校(本科および専攻科)の教育目標
  『学んで創れるエンジニア』の育成


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教養、対話力、技術の基礎を身に付け、自己を向上させようとする姿勢 

MaTSUe
さまざまな視点から対象を観察し、新たな形を創りあげようとする意欲

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世界市民として、社会に貢献し環境を考え、技術の進化に挑戦する意志 

 

【松江工業高等専門学校における研究に関する目標・方針】

 本校の教育目標を達成するため、社会や産業構造の変化、技術の進歩等を踏まえ、教員の力量を高め、学校全体の教育力を向上させることが重要である。
 このため、各教員はファカルティ・デベロップメントなどの研修や国内外の学会等への参加、高等専門学校内での研究ないしは、国内外の大学・研究機関・企業等との共同による研究実施などにより、最新の教育・研究動向を把握し、かつ、自らの教育力の継続的な向上につとめる。

 

【松江工業高等専門学校における社会との連携及び国際交流に関する目標・方針】 

 本校では、社会・地域に貢献できる創造性と実践的技術力を兼ね備えた国際的エンジニアを教育理念として掲げている。このことから教育研究活動において、地域のニーズに即した課題に積極的に取り組み、成果を地域社会に還元するとともに、本校学生に校外実習等の機会を積極的に提供し、実践的技術力の向上と社会性の養成につとめる。また、本校が有する知的財産を活用した公開講座や工学の芽を育む学校開放事業、あるいは、理工系教育推進事業の支援など多角的に地域の発展につとめる。国際交流についても留学生を積極的に受け入れるとともに本校学生の海外研修を推進する。

 

【教育目標に込めた松江工業高等専門学校の「人づくり」への思い】

 本校章のモチーフは、所在地島根県の県木「黒松」です。中心に置かれた高専の文字から若芽が三方に伸びて、さらに大きく成長しようとする力強さを表しています。また、三方に伸びた芽が、「人づくり」の「人」の字を形成し、人としての成長だけでなく、人に役立つ人材の育成をも表しています。 本校では、健全な心身を保ち自己を常に向上させようとする「学び」の姿勢、新たな形をいかなる困難にも負けず「創り」上げようとする意欲、そして技術の進化や地域・国際社会、福祉、地球環境保全に貢献する意志、以上の3点を兼ね備えた「エンジニア」の育成を目標として教育を行っています。

 

 各学科における教育目的・目標

機械工学科 教育目的

機械工学分野の理論、知識および技術を身につけ、”ものづくり”の中核分野に貢献できる実践的な技術者の育成を目的とする。

教育目標

1. 機械工学に関する基礎的なデザイン能力がある。
2. モノづくりに必要な基礎的なデザイン能力がある。
3. コンピュータを、機械の設計・製作等に役立てる基礎能力がある。
4. 実験データを収集・解析・考察できる基礎能力がある。

 

電気情報工学科 教育目的

電気工学分野の理論、知識および技術を身につけ、電力エネルギー・電子光デバイス・情報通信・コンピュータ分野に貢献できる実践的な技術者の育成を目的とする。

教育目標

1. 電気・電子機器、コンピュータを扱うための基礎的な専門知識がある。
2. 電気・電子機器、コンピュータを作るための専門的な基礎能力がある。
3. コンピュータを用い、情報を収集・活用・発信するための基礎能力がある。
4. データを収集・解析・評価するための基礎能力がある。

 

電子制御工学科 教育目的

電子制御工学分野の理論、知識および技術を身につけ、メカトロニクスやシステム制御などの幅広い分野に貢献できる実践的な技術者の育成を目的とする。

教育目標

1. 電気・電子分野に関する基礎的な知識がある。
2. 機械・力学分野に関する基礎的な知識がある。
3. 制御・情報分野に関する基礎的な知識がある。
4. 各分野の知識を、ものづくりやメカトロニクスに応用する能力がある。
5. データを収集・解析・考察できる基礎能力がある。

 

情報工学科 教育目的

情報工学分野の理論、知識および技術を身につけ、情報化社会の発展に貢献できる実践的な技術者の育成を目的とする。

教育目標

1. コンピュータをつくるハードウェア技術の基礎的な専門知識がある。
2. コンピュータを動かすソフトウェア技術の基礎的な専門知識がある。
3. コンピュータをつなぐネットワーク技術の基礎的な専門知識がある。
4. データを解析・考察し、説明できる基礎能力がある。
5. コンピュータを用いて情報を収集・活用・発信するための基礎能力がある。

 

環境・建設工学科 教育目的

環境・建設工学分野の理論、知識および技術を身につけ、様々な社会基盤整備分野に貢献できる実践的な技術者の育成を目的とする。

教育目標

1. 構造力学、土質力学、水理学、建設材料学、環境工学に関する基礎的な知識がある。
2. 実験や実習を通じて現象の基本構造を解析するための基礎能力がある。
3. 設計製図、情報処理、測量に関する基礎的な技術がある。
4. 災害を防ぎ、環境を守る技術の基礎的な知識がある。